全商英検対策トレーニングby 商業検定ラボ

全商英検と実用英検の違い

最終更新: 2026/08/28

「全商英検」と「英検」は名前が似ていますが、主催している団体も試験の内容も別のものです。どちらを受けるべきか迷っている人に向けて、違いを整理しました。

主な違いは4つ

主催団体

全商英検
公益財団法人 全国商業高等学校協会
英検
公益財団法人 日本英語検定協会

主な対象

全商英検
商業高校で学ぶ生徒が中心
英検
小学生から社会人まで幅広い

級の区分

全商英検
1級・2級・3級の3段階
英検
5級から1級まで、より細かく分かれている

面接試験

全商英検
なし(規則で「検定は筆記試験によって行う」と定められている)
英検
3級以上は二次試験として面接がある

いちばん大きな違いは「面接がない」こと

英検は3級以上になると、一次試験に合格したあとに面接形式の二次試験があります。これに対して全商英検は、英語検定試験規則の第2条で「検定は筆記試験によって行う」と定められており、1回の試験で完結します。

人前で英語を話すことに苦手意識がある人にとっては、全商英検のほうが取り組みやすい試験だといえます。逆に、話す力そのものを測りたい・伸ばしたいのであれば英検が向いています。

出題される内容の違い

全商英検は、筆記とリスニングを合わせて12の大問で構成されています。分野ごとに整理すると次のようになります。

  • 発音・アクセント(大問1〜3)
  • リスニング(大問4〜6)
  • 読解(大問7〜9)
  • 語彙・単語(大問10)
  • 文法(大問11〜12)

発音とアクセントの問題が冒頭にまとまって出題されるのが全商英検の特徴です。一方の英検は、長文読解やライティング(英作文)の比重が大きくなります。同じ「英語の検定」でも、対策すべき配分がかなり違います。

配点や難易度は級によって変わりますが、大問の大きな枠組みは共通しています。

級とレベルの決められ方が違う

全商英検は、各級の程度が学年で定められています。施行細則では1級が高3、2級が高2・高3、3級が高1・高2とされています。

1級高校3年生程度・ビジネス英語を含む
2級高校2〜3年生程度
3級高校1〜2年生程度

語いの範囲も級ごとに決まっており、3級が1,600語、2級が2,150語、1級が2,650語です。出題される単語がこの範囲から選ばれるため、対策の目標がはっきりしているのが特徴です。

全商英検と英検の級の対応は、公式には定められていません。「全商◯級は英検◯級と同じくらい」といった対応表を見かけることがありますが、公式の裏付けはないため参考程度にとどめてください。

日程・受験料・合格の基準

全商英検は年2回、全国一斉に同じ問題で実施されます。

実施回数

全商英検
年2回(9月の第2日曜日と12月の第3日曜日)
英検
年3回

受験料

全商英検
1級・2級 1,600円、3級 1,500円
英検
級によって異なる

合格の基準

全商英検
100点満点で1級70点以上、2級・3級60点以上
英検
級・技能ごとに基準がある

制限時間は1級が90分、2級が80分、3級が60分です。受験資格に制限はなく、1人で複数の級を受けることもできます。合格発表は試験施行後1か月以内に行われ、合格者には合格証書が授与されます。

実施日程や申し込み方法は年度によって変わります。高校生は原則として在籍校を通して申し込むため、最新の日程は学校の先生に確認してください。

どちらを受けるべき?

商業高校に通っているなら、まず全商英検から始めるのが自然です。学校で実施されることが多く、授業で学ぶ内容とも重なるためです。

そのうえで、大学進学や就職で英語力を示したい場合は、英検も併せて受けておくとよいでしょう。英検は入試で優遇措置の対象になる学校が多く、知名度も高いためです。どちらか一方を選ぶというより、目的に応じて使い分けるものと考えてください。

実施の有無・日程・申し込み方法は学校によって異なります。詳しくは在籍する学校の先生に確認してください。

まとめ

  • 全商英検と英検は、主催団体も試験内容も別のもの
  • 全商英検は規則で「筆記試験によって行う」と定められており、面接がない
  • 全商英検は1級・2級・3級の3段階。程度の目安は学年で決められている
  • 出題される語いの範囲が級ごとに決まっている(3級1,600語・2級2,150語・1級2,650語)
  • 合格は100点満点で1級70点以上、2級・3級60点以上
  • 商業高校生なら全商英検から始め、必要に応じて英検も受けるのがおすすめ
全商英検の単語対策を始める

関連記事